千本鞍馬口東入の舟岡温泉近くの築不詳連棟
Works

2025年9月 北区

舟岡温泉近くの築不詳連棟

担当者からのコメント
Comment

担当:宮川和秀
担当:宮川和秀
千本鞍馬口東入、舟岡温泉近くの築不詳連棟2軒分。
所有車様は関東在住の方で相続で譲り受けたらしく「ずっと貸家として使ってきたけどもう10年くらい空いたまま。管理しきれないので、解体して更地で売ったほうがいいのか、そのままでも売れるのか。カギは近所の親戚が持ってるんで。」というお電話によるご相談案件。
間取を書き進めていくと、かなり増改築を繰り返しているようで建物登記面積は延べ69.07㎡だが実際には115㎡もあることが分かった。
元々は京町家であったであろうその原型はとどめていない。
傾きあり、雨漏りあり、水道管や下水管の割れも心配、、、
道路が二方にあって敷地はいびつな三角形。一方は建築基準法上の道路ではなく非道路で幅員約1m。もう一方は一応、建築基準法上の道路だが幅員2.1mと狭く軽自動車が通り抜けるのがやっと。セットバック後の有効面積は19.35坪。
媒介契約書は郵送でのやり取りで可能性にかけて「中古戸建」と「古家付き土地」の2パターンで売り出した。
このエリア限定で探しているエンドユーザー様数組と建て売り系関連会社様数社及び京町家改装転売系関連会社様数社に紹介したところ、エンドユーザー皆様は老朽化が激しすぎて「リフォームしたら一体幾らかかるの??」といった感じでどなたもピンとこない様子。
建売業者様は「前道も狭いし、何より土地の形が悪く思い通りの間取が入らない。」と値段すら出ない。
そんななか、京町家改装転売専門の○○社様が「近所に、既に買取済み改装中の販売予定の物件もあるので、この物件も是非!」と思った以上の好条件を提示して下さり、売主様に伝えると、以外にもあっさり「それで話を進めてください。」と契約する運びに。
販売を開始してから1週間での契約となった。
決済の場で初めてお会いし話し込むと、弊社に相談されるまでに他社様数社にも相談されていて、この物件が幾ら位で売れるものなのか、ある程度ご存知だったことが決断の速さに繋がったことが分かった。
「宮川さん以外には解体更地売りを勧められた。職業柄、私自身もあの建物に価値はないと思い込んでたし、、」という売主様は耐震工学の権威で、出身大学も現在のお仕事も超エリートの方と知り「もし知っていたら電話一本、こんな短期間で契約に持ち込めたかな?」と電話やショートメッセージによるやり取りの全てを思い返した。
○○社様が熟練の技で見事に蘇らせてくれることに期待し、決済は無事に終わった。