浄土寺の路地奥、築不詳の再建不可
Works

2022年9月 左京区

担当者からのコメント
Comment

担当:宮川和秀
担当:宮川和秀
浄土寺の路地奥、築不詳の再建不可。
事例が少なく査定が難しかった。適正価格と強気価格を提示し、強気価格での販売活動を開始した。長年、貸してきたが昨年5月から空いていたので、今回、売却に踏み切られた。
収益向け物件ということで収益屋さんに片っ端から紹介するも反応なし。
そんななか、某老舗の○○不動産さんが「売物件」という現地ノボリを見たらしく
「是非、購入させて頂きたいのですが価格交渉があります。」と連絡してきた。
「なんでこんな路地奥物件を?!」と思ったが、「この辺一帯を買っていってる。」とのこと。
売り出して、あまり間もなかったので「売主さん、応じてくれないやろな、、」と思ったが、意外にも「査定書の適正価格ぐらいやし、それでいいと思います。」と契約になった。

無事、契約が終わり、もうすぐ決済という時に問題が起きた。
隣接地所有者様から「お宅が売り出してるその物件、ウチに20センチ幅で3.9m分ぐらい越境してきてるで!知ってんの?!」と。
因みに、今回の契約は、長年賃貸で貸してきた物件で、借りてた方が勝手に改築、増築をしてきたということで売主さんは境界、越境については明確に知らなかったので
「境界、越境は分かりません。境界の指示は出来ません。」という内容になっていた。
契約内容通りに押し通すことも出来たがそうもいかず、慌てて事情を伝えると、そこは老舗の○○不動産さん「合意書さえ交わしといてくれれば大丈夫ですよ。」の一言。
「今は、越境していることを容認する。但し解体後は越境して建築しない。」という合意書を急遽、取り付けて本日、無事決済を迎えることが出来た。
こういう場合、売買価格減額等をしてくるセコい不動産屋もいるやろうに、○○不動産さんは違った。
さすがは老舗!聞けば73年の歴史があるという。
今回の初取引で、この業界で老舗になる為のヒントを教えて頂いた気がします。
○○不動産さんみたいになれるようこれからも精進していきます!
売主さんからも「今回の問題に迅速に対応して頂きありがとうございました。」のお言葉とサーティワンアイスクリーム頂きました!
みんなで美味しく頂いて残暑を乗り切って参ります!