北区の築不詳中古戸建
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2022年10月 北区

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担当者からのコメント
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担当:宮川和秀
担当:宮川和秀
「いつか売ろうと思ってるんです。」と3年前の飛び込み来店時に仰ってた方から販売依頼を受けた。
北区の築不詳中古戸建。角地で建て売り屋が分譲するにはうってつけ。
でも「この建物を大切に使って頂ける方にお売りしたい。」というのが売主様の第一希望。
築不詳だったがリフォームを繰り返し大事に大事にお住まいされてこられてるので、建物の状態は良かった。
「よっし!そういう方に買ってもらおう!」と決意しオープンハウスするも空振り。
「他社さんの協力なしでは無理やな、、」と判断し、レインズに載せるも反響なし。
そんななか「どうしても建て替え用地として購入したい。」という方が現れ説得するも
「お断りして下さい。」と聞く耳持ってくれず。
「他社さんのお客様からも内見希望入らないので値段少し下げてみませんか。」というアドバイスも通用せず。
リビングに数回載せ、近隣テマキやスポットチラシ、やれること全てをやり切った頃、とうとう媒介期限が押し迫ってきた。
「うわっ!もう時間がない!ダメもとで関連会社の買い付けを提示しよう!」と
数社の中での最高値を提示した。場所と地形を気に入って頂いたようで「エンド値、越えてるやん!」というほどの破格の好条件だった。
「丁寧に使って来られて大切なお家だと思いますが、中古戸建としてではなかなか売れません。家は取り壊されますが条件的にもいいですし、もうココに売った方がいいと思います。」とは敢えて言わず「建て売り業者です。」とだけ伝えた。
数日後、返ってきた言葉は意外にも「ありがとうございます。このお話、前に進めて下さい。」だった。
決済の時「本当に良くして頂きました。ありがとうございました。」と仰って頂いた。
その不動産に対する売主様の想いは我々不動産業者には計り知れない。
「あれで、良かったんや。」といつか思ってもらえるかどうかも分からない。
この家が取り壊され、新しい家が建ち並んだ様子を見た時、売主様はなんて思うんやろう。
分からんことだらけですが、今日も頑張って参ります!