上七軒の路地奥再建築不可で築不詳の町家風2階建
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2024年8月 上京区

担当者からのコメント
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担当:宮川和秀
担当:宮川和秀
「10年前まで貸してて、その後は空き家。」という物件。
査定にお伺いして先ず驚いたのがその傾き。
敷居部分を0として鴨居部分で7~8cm(敷居部分を0として軒桁、小屋梁部分では20cm程)の傾き。南へも東へも4度ずつ建物全体が南東へ大きく傾いている。ある程度間取り図を完成させ境界はどうなってるか確認する為、2階窓から下屋に降りて隣地を覗き込むと、なんと!東隣敷地から鉄骨の突っ張り材が、、、。突っ張り材といっても薄い(厚み5mm程度)山形鋼が東隣さんの裏庭から梁に向けて1本突っ張ってるだけ。長さでいうと3m、角度は30度くらい。効いてるのか効いてないのか分からない。突っ張り材の根元部分は草木が生い茂ってて見えない。そこは東隣さんの敷地なので飛び降りて確認するわけにもいかず、、はたして基礎のような強固な物体があるのかないのか、、。または庭木の根元にくくりつけられてるだけなのか、、。
携帯で写真を撮って窓から戻って見せるとビックリしていた。
ダレがいつやったのか、お隣の許可を得てやったのか「サッパリ分からない。」とのこと。
「買取価格を提示して欲しい。」というが「この傾きはもう傾ききって落ち着いてるのか、それとも現在進行形でまだ傾くつもりなのか、、」それは「建物のみぞ知る」といったところで、とりあえず精一杯の買取価格を提示すると「そんなもんなんでしょうね。どこも似たり寄ったりですね。」前もって相談されていた他社さん(2社)よりも若干高かったらしく「宮川さんとこでお願いします。」と、買い取ることになった。(なってしまったという表現もある。)
17年くらいまえ倒れかけてた高知の実家をひとりで8カ月かけてリフォームしたことがある。まあまあ傾いていたが、その傾きは鴨居部分で3cmほどだったので、こんな傾いた家は初めて。
「この度は買取させて頂きありがとうございます!なんとかしていきます!!」